頁の四辺には名称がある。 上を天、下を地、外を小口、内をノドと言う。 図に表すと以下のようである。
本には以下の表に示される2種類の開く向きがある。
種類 | 備考 |
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右開き | 右綴じとも言う。和書・縦書き文書の向き。 |
左開き | 左綴じとも言う。洋書・横書き文書の向き。 |
本は複数の頁を綴ったものである。 主な綴り方の種類を以下の表に示す。
種類 | 備考 |
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無線綴じ | 本文頁の背と表紙を糊で接着する。表紙でくるむ様子からくるみ製本とも言う。印刷会社に印刷を委託するならば、無線綴じを選択するのが吉。 |
中綴じ | 本文頁を二つ折した折り目に針金を通して綴じる。二つ折をする都合上、見かけの頁数は必ず4の倍数となる。また、頁数が多い本には使えない。自前で製本する場合は中綴じで綴じるのが吉。 |
印刷方法には主に以下の2種類がある。
種類 | 備考 |
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オフセット印刷 | 版画のように印刷する。同じ版画で印刷される頁を一度にすべて印刷する都合上、少部数の印刷では割高になる。比較的品質が良い。 |
オンデマンド印刷 | インクを風なり静電気なりで付けることで印刷する。その場で頁を変えられる都合上、少部数の印刷では割安になる。インクが紙に馴染まないため、謎の光沢が生じる。比較的品質が悪い。 |
オフセット印刷であってもオンデマンド印刷であっても、必ず余白が生じる。 この余白を取り除くため、仕上がりサイズ(タチキリ枠、裁落とし位置)で裁断を行う。 裁断はわずかにずれる可能性がある。 わずかにずれても見た目が変わらないように、仕上がりサイズより余分に大きく絵を描いておく必要がある。 この余分を 塗足し と言う。 塗足し幅には主に以下の2種類があり、印刷会社によって異なる。
主に同人誌で採用される仕上がりサイズを以下の表に示す。 商業誌とは大きく異なる。 もし、商業誌のような雰囲気を出したい場合は、商業誌の仕上がりサイズを参考にするといい(手頃な印刷会社があるかは知らない)。
サイズ名 | 寸法 | 備考 |
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A4 | 210x297mm | イラスト本に採用する作家もいる。漫画単体の本では見たことがない。 |
B5 | 182x257mm | 同人誌全般でメジャー。同人誌が商業誌よりもサイズを大きく取っているのは絵を綺麗に見せるためとも言われる。 |
A5 | 148x210mm | 再録本でメジャー。このサイズを好んで用い続ける作家も多い。 |
A6 | 148x105mm | 小説本でメジャー。稀に漫画本をこのサイズで出す作家もいる。 |
原稿用紙のガイド線には、以下の表に示されるような意味がある。 ただし、表の「番号」列は上の画像の番号と対応している。
番号 | 名称 | 備考 |
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1 | コーナートンボ | 裁落とし位置を塗足し外から示すガイド。 |
2 | センタートンボ | 真ん中を示すガイド。 |
3 | 外枠 | 一番外の枠。塗足し範囲を示すガイド。この枠までは絵を描く。 |
4 | 仕上がり枠 | 二番外の枠。裁落とし位置を示すガイド。およそこの枠に示される範囲が仕上がりサイズとなる。 |
5 | 内枠 | 一番内の枠。文章等の重要な情報は必ずこの枠内に納める。 |
原稿用紙自体が仕上がりサイズより一回り大きいことに注意する。 例えば、B5の本を作りたい場合、原稿用紙全体のサイズはA4であり、仕上がり枠のサイズがB5である。
印刷機は印刷用紙に沢山の 点 (dot)を打って印刷物を生成する。 1インチの内にdotが占める密度を dpi (dots per inch)と言う。 このdpiは原稿データを作成するときに指定する必要がある。 どのdpiを指定するかは、厳密には印刷会社に依存するが、一般的には以下の表に示されるものを指定させられる。
条件 | dpi |
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モノクロ2諧調 | 600dpi、1200dpi |
グレースケール | 600dpi |
カラー原稿 | 300dpi、350dpi |
色の表現方法には主に以下の2種類がある。 これもまた、原稿データを作成するときに指定する必要がある。 印刷を前提とするならば、CMYKで作成するのが無難である。
種類 | 備考 |
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CMYK | すべて重ねると黒色になる(インク)。印刷機の扱う色の表現方法。 |
RGB | すべて重ねると白色になる(光)。ディスプレイの扱う色の表現方法。 |